一級建築士試験 当日の準備とか心構え
はじめに
お久しぶりです。
一級建築士の学科の試験も近づいてきましたね。
勉強は順調ですか?それとも煮詰まってますか?
この時期は何に手を付けていいか分からない方がいるかもしれません。
さて、学科試験日が近いということで当日が不安な方かいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、試験の準備と、試験直前のことをまとめたいと思います。まぁ建築士関係ないです。試験全般です。
というのも、以前、学科試験の勉強編みたいな記事を書いたのですが、学科試験日、その記事のアクセス数がとんでもないことになっていたからです。
あの記事は試験当日に見るものではなく、勉強期間中に息抜きに見るものです。なぜ当日に。なぜ。
そんな訳でこの記事は、試験日当日に不運にもこの記事に辿り着いてしまった人達の藁にも縋る思いを少し和らげようという思いで書いてます。
ではどうぞ
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一級建築士試験の個人的見解【製図編】
1.挨拶
お久しぶりです。3ヶ月ぶりの更新となります。先日の7月22日は学科試験が行われたようで、受けた方はお疲れ様です。取り敢えずは、ゆっくり休んで、どうぞ。
結果はどうであれ、既に終わった試験で良くも悪くもどうしようもないので、じゃけん、製図試験に気持ちを切り替えましょうね。
とまぁ、自分自身も合格かどうか分からない状態で製図試験の準備をしていたので気持ちは分からなくもないです。なんとなくスイッチが切り替わらないというか、割り切れるかこの野郎って感じでしょうが、
割り切ってください。
そして、去年惜しくも製図で不合格だった方、今年こそ受かっちゃいましょう。
この記事はどちらかというと初めて製図試験を受ける人向けだったりします。
以上で挨拶終わりです。以下から本記事です。
(余談ですが、試験当日の当ブログのアクセス数が恐ろしく多かったです。記事内容が試験までの準備等に関する内容なのに、それを試験当日に閲覧とはたまげたなぁ...)
2.概要
概要とか書いちゃってますが、例によって個人的な見解しか書いていません。なので試験勉強については他のサイトとかブログを参考にしてください。というか資格学校で教わってください。
とか言いつつも、実は今回の記事でちょっとしたコツとか書いてます。まぁ役に立つかは分からないのでこんな感じでブログで書いてます。ぶっちゃけ勉強方法なんて十人十色なので、全部真似たところで眉唾物です。自分と向き合って勉強しましょう。
そんな訳で、勉強の息抜きにでも読んでください。
3.製図試験について
まず製図試験ですが、学科を受かってそのまま臨む方は試験まで3ヶ月もありません!まずいですよ!こんなクソ暑い中、12週間以内でA2サイズ図面にA3の概要を試験で6時間半以内で纏めるように準備しないといけません!ですが安心してください!資格学校で毎週出されるであろう課題をこなしてしっかりと図面を描き続ければ本番までには時間内にみんな描けるようになっています!
こんな感じで資格学校は説明してくると思います。実際これが真実なのでそのまま受け取ってください。
最初は本当に何も出来なくてもいいので、取り敢えず言われたことを進めてください。リタイアするなんて勿体ない。
私自身も、最初の課題は6時間で補助線と壁ぐらいしか描けませんでした。正直8週間で描けるようになるのかなぁと焦っていました。でも大丈夫です。描けるようになります。そして今はもう描けません。
で、本試験ですが製図板の枕と製図板を固定するための養生テープは本当に持って行ってください。机がマジで狭いです。あれ本当に焦りました。余裕ぶっこいて試験場で漏らしました。
本試験で注意するのはそれくらいです。
時間配分だったり試験前の準備なんてのは資格学校で取得済みのはずです。それを本番で出し切れるように日頃から身体に染みつかせてください。
4.製図の勉強について
じゃあ製図の勉強ってなにすればいいの?となりますね。
出された課題をこなす。ひたすらに図面を描く。指導を受ける。以上です。
ぶっちゃけ近道とか無いと思います。素直にコツコツとやりましょう。
次に勉強時間ですが、私は平日の夜8時から夜の12時の4時間と土曜日の資格学校で終わりました。日曜日は寝てました。一週間で30時間弱。8課題(8週間)で240時間ないくらいですかね。最近のゲームをやり込んだ時のプレイ時間くらいです。
とまぁ、勉強についてはこんな感じです。ここまで書いておいて、製図試験に関する事って案外書けませんね。
5.製図のコツとか道具とか
最後に製図のコツとかオススメの道具です。
まずは製図のコツですが、大体以下の3つくらいですかね。
・線のメリハリをつける
多分、資格学校でも言われます。具体的にどういう事なんだよっていう気持ちが生まれると思います。詳細は下記のオススメの道具を見てください。いつも線のメリハリを注意されている方は、道具で解決する気がします。
・沢山書き込もう
勉強中もしくは本試験で図面を描き終わって最終チェックが済んだあなた。まだ書けるところがいくつかあります。これは毎年の課題で変わってくると思うので一概には言えませんが、図面内でアピールできる箇所を文章や描き足しで良くなることが多いです。詳細は先生に聞きましょう。教えてくれます。答えてくれない先生はモグリです。先生を替えましょう。
・シンプル イズ ベスト
単純な建物であって、どこぞの建築をパクリましょう。奇を衒う物は粗を探したくなるものです。簡単な物ほど減点しにくい物になります。とにかくクッソつまらなくて必要最低限の機能だけを搭載した物を描いてください。いわゆるクセの無いモノを追及してください。ここで製図試験で落ちる人は、少なからず先生と自身の設計についてバトルしてます。ここはこれが必要だとか、これじゃダメだとか......
......うるせぇ!言われたとおりにやらなきゃ受からねぇって言ってるの!間違っててもここはこうだとか、受講生が講釈垂れるな。間違ってると思ったら、なんでそうなるのでしょうか?教えてくださいって質問しろ。ここはこうだと断言しない。試験でお前の意見は問うてない。問うてるのはこっちだ馬鹿野郎。ファミチキ買ってこいって言ったのに「いや、Lチキの方が美味しいですよ」とか言ってんじゃねぇ。ファミチキ買ってこいって言ってんだろ。ファミチキの揚げたてのチキンって言ったでしょ。
話が逸れました。戻ります。
製図のコツについて共通する点は、図面を見せる相手を納得させるという点です。
採点するのは機械ではなく人間です。あなたと同じ人間です。数百枚を超える同じ資格学校で習った似たような図面を全て採点するのは人間です。
採点者である彼らに、「こいつは受からせたい」と思わせるのです。機械ならそんなことは100%ありませんが、どう頑張っても採点者は人間です。要するに図面の印象の影響はゼロではありません。
そんな図面の印象をよくするのが、上に書いたコツです。最初に図面を見たときに、「おっ」っと言わせるためのコツです。粗を探すことを極力避けるような図面を描きましょう。
そしてオススメの道具についてです。
先ほど述べたように、線のメリハリをつけるのに鉛筆(シャープペン)は拘っていいと思います。「弘法筆を選ばず」という言葉がありますが、弘法はこんな記事に辿り着いてここまで読みません。なのであなたは道具を厳選しましょう。
(余談ですが、弘法大師は筆を使い分けていたらしいです。むしろ筆の収集家で、三筆の一人である嵯峨天皇に対してもっと筆を選べと言っていたみたいです。これは下手な者が道具や材料のせいにするのを戒めた言葉であるとも言えます。)
シャープペンについて、自分は「1.3mm」「0.7mm」「0.5mm」「0.3mm」の4種類を使い分けていました。
一番使うのは「0.5mm」です。文章を書くのにも図面を描くのにもこいつが基本となっています。なのでおすすめはアル〇ァゲルとかグリップが疲れないのがおすすめです。加えてクル〇ガ推奨です。それのハイブリッドタイプが商品であります。
https://www.amazon.co.jp/dp/B003F0PPHU/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_6EH4Cb54HRD0C
次に使うのが「0.7mm」です。こいつは壁の断面の厚みを表現するのに適しています。押し付けるように垂直に描くことが多いので。直線的なモノがおすすめです。加えてクル〇ガ推奨です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00PDTPQWK/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_bEH4CbMHHS7WF
もう一つが「0.3mm」です。補助線や小さい家具や文字なんかに適しています。「0.5mm」と少し被る使い方ですが、こいつで書くとメリハリがより顕著になります。加えて折れやすいので、折れにくいシャープペンが存在するのでそれを使いましょう。こいつはマジでそれ買ってください。バキバキ折れます。それでも折れます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B016JQZJM2/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_.FH4CbQ7YWSEG
最後に「1.3mm」ですが、こいつは敷地境界線とGLくらいでしか描きませんでした。マークシート用に購入したもので、学科の続きでついでに併用した程度です。無くてもいいかも。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0017OR146/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_ZHH4CbF7XTF60
消しゴムですが、普通の消しゴムとペン型消しゴムの太いやつと細いやつの計3個あれば十分だと思います。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01LZR94XC/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_6IH4CbZHGPKP4
電卓は磁石に反応するやつがおすすめです。製図板にくっついてくれます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0090UNKEE/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_BNH4CbKS7H6
5.最後に
この記事を書いてて、まだ書きたいことがあった気がするのですが、思い出せないのでまた追記なり編集するかもです。
ちょっとくらい、書き換えても、バレへんやろ...
それじゃあ製図試験まで頑張ってください。
一級建築士試験の個人的見解【学科編】
1.ご挨拶
いかがお過ごしでしょうか。
おおよそ一年(と三か月)ぶりの更新となります。お陰様で去年に書いた記事もある程度のアクセスがあったみたいでありがとうございます。内容はどうあれ覗いて下さっただけで嬉しい限りです。
さて、今年も一級建築士の試験が控えております。学科試験から挑戦される方は残り3ヶ月で試験、製図試験の方も残り半年となりますでしょうか。挑戦される各々が仕事とうまく付き合いながら日々、勉強に努めていると思われます。
そんな勉強に忙しい方や全く関係ない方への息抜きというか暇潰しに一級建築士試験の勉強方法というか捉え方について、個人的な見解を書き残しておきます。正直、役にも立たないクソ情報だと思うので、休憩時間にでも肩の力を抜いて流し読みするのがベターだと思います。細かい勉強のやり方や情報なんかは他のサイトを参考にしてください。
前置きが長くなりましたがそれではどうぞ。
2.一級建築士学科試験の勉強の仕方
偉そうに学科試験の勉強の仕方と書いておりますが、学科試験の5科目全てに共通する答えは一つです。
他人より多くの勉強時間を作ってください。
もうこれ以外の答えが無いです。
他人より多く“勉強する”ではありません。他人より多く“勉強時間を作る”です。
自分はあの人よりこの部分を多く読んでる知っている問題を解いた...そんなの個人的な主観でしかありません。そんな事よりも平日3時間で休日は8時間勉強しているとかの方がわかりやすいですし、それでどの程度進んだかによってペースも比較できます。単純ですけど学科試験に落ちる人って勉強時間を問われると案外やっていません。
それともう一つコツがあるとすれば、例えば「今日はもう何もしたくない今すぐ布団に入って寝ないと死ぬ、さようなら...」という日があったとします。
とりあえず1問でもいいので何か問題を解いてみてください。
もしそれでも無理なら寝ましょうおやすみなさい。
しかしこれが面白いもので、1問解くだけで意外と他の問題もやる気になって勉強が進むことがあります。勉強のやる気は勉強をやる事でしか起きないとどこかで聞いたことがあります。そんな訳でとりあえず椅子に座って一問解いてから行動を決めましょう。
本当に死んだらすいません。
さて、勉強の仕方のまとめですが
・勉強時間を他人より多く作る
・一日一問以上解く
この二つを私は徹底しました。実践しました。
基本的で当たり前な事ですがどうか頑張ってみてください。
3.各学科の特徴と勉強方法
もしかしたらこれがこの記事のメインなのかもしれません。しかし量は大したことないので許してください。では5科目ごとにまとめます。
0.全科目共通
・問題文より解説文を熟読する
問題文だけ読んで答え選んで当たった間違えたみたいな勉強をしてると、本番で「てにをは」を変えられただけでさよならバイバイです。理想は過去問全てに対して解説文を書ける事です。過去問集にある解説文をよく読みましょう。
1.計画
・写真や動画なんかも見ておく
実はこの科目が一番点数に伸び悩む人が多いです。ある程度割り切って頻出するワードはネットで調べて画像や動画なんかと結び付けておくとそこそこ記憶に定着しやすいかもです。
2.環境、設備
・内容をもう少し掘り下げてみる
あらゆる現象や事柄について、こうであると覚えるのではなく、なぜそのような結論に至ったのかを問題の解説文を交えながらよく考えましょう。数値や手法のほとんどがそうなった経緯と理由が多くある科目かと思います。理由は意外と単純だったりします。
3.法規
・勉強というより練習に近い
法令集という諸刃の剣を用いての教科です。勉強の質もそうですが、この科目だけは法令集という装備を使ったレベル上げに近い科目だと思います。要するにひたすら回数をこなして詠唱速度を上げてください。法令集と仲良くなりましょう。
4.構造
・焦らず丁寧に解いていく
計算問題も記述問題もミスが出がちな科目です。割と時間が余る科目だと思うので、丁寧に一個ずつしっかりと解きましょう。図やグラフを用いて自分で説明できるようになるとケアレスミスを減らせると思います。文章だけで終わらせない事。
5.施工
・イメージしながら問題を解く
実際の現場を実体験でも想像でもいいので、できるだけイメージを持って問題を解くのがいいと思います。根拠や理由ももちろんですが、どちらかというと雰囲気に任せて理解していく方が意外と覚えてたりする気がします。
4.最後に
なんか余計な事を書きすぎた気もしますが、自分はこんな感じで時間かけて勉強していたのをまとめて書きました。
参考になるかどうかはかなり怪しいですが、息抜きや暇潰しになったなら幸いです。
自分が一番気持ちのいい勉強の仕方や思考を持つのが一番だと思います。
今年に受験される方の合格を祈っております。
時間あったら製図のコツでも書こうかと思います。
それでは。
一級建築士試験について
1.初めに
まず初めに、この記事は一級建築士試験の勉強内容や方法をまとめた記事ではございません。そういったサイトやページは、数多とあるのでそちらを参考にしていただくことをオススメします。
この記事では、平成28年一級建築士試験を受験して、なんとか合格した私の所感や記憶を書き殴っています。自分の出来事が、今後、建築士試験を受ける方の参考や気休めになればと思い、まとめています。
2.自分が試験を受けるまで
一級建築士試験と聞いて、読んでいる方はどのような印象を持たれているでしょうか?「とても難しいと聞いたことがあるので自分には関係ないかな」とか、「建築系の学校を出てれば誰でも受かるんでしょ?」とか、受けた人ならば「全然受からない試験だ」とか、「苦もせず一発で受かった」とか、色々考えられます。
私自身は、建築系の大学を卒業するまで「自分には一切関係のない試験だ」と思っていました。一切関係のないというのは、大学生時代、建築士はなんとなく大変そうだなぁというイメージを勝手に持っていたので、建築士の資格が必要のない会社で、建築に携わって頑張ればいいかなと思っていました。
しかし、いつの間にか、受けていました。自分でもよくわかりません。記憶にないです。
なんだそれ?と、思った方がいるかもしれませんが、人生そういうことの方が多い気もします。自分は関係ないや、と思った時の方がそういうのを呼び寄せやすいみたいです。
そんな自分には縁のないと思われていた試験を受けることになったので、どんな印象を持っていようが、機会は向こうから飛んで来ることもあります。その時に受け入れるか拒否するかくらいは準備した方がいいかもしれません。
3.試験の捉え方
一級建築士試験ですが、難しい資格試験と言われるには三つの理由があると思います。以下が自分の考える理由です。
- 受験資格要件が特殊
- 合格率が低い
- 範囲が広い
と、この三つな気がします。
受験資格要件が特殊というのは、ご存知の通り、誰でも受験できるわけではありません。詳しい要件などについては、「建築技術教育普及センターホームページ」(以下センター)を見ればわかりますが、どのような学歴であっても試験を受けるには実務経験が必要となります。つまり学歴だけでは受験することができず、受験者のほぼ全員が、仕事をしながら資格を取得することになります。つまり受験者は、仕事の合間を縫って勉強をし、挑まなければなりません。さらに社会人ともなれば、自身の生活のこともあるのでなかなか試験勉強だけに集中することが困難と思われます。
次に合格率が低いという点ですが、これも同様にセンターを見れば、直近3年間の合格率がわかります。新試験制度以降、合格者の割合は概ね12%を推移しております。12%という数値でもそれなりに低いのですが、試験自体が年に一回しかなく、試験が一次(学科)と二次(製図)に分かれており、その両方をパスしなければなりません。また、二次試験は現在、3回目まで受験の猶予が与えられています。つまり一次試験をパスして二次試験に落ちても、後の二回は一次試験が免除されます。それなら合格率は上がるんじゃないか?と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。この試験は一次試験自体の合格率が概ね16~18%程度であり、その合格者から更に二次試験で概ね40%程度が合格するのですが、この合格は相対評価となっております。つまり、その年ごとの試験によって合格のボーダーが変わってきます。例えば100点満点の試験だとして、その年の合格点が72点だとしても、次の年は75点であったり、70点になったりします。要するに、合格のボーダーが予め決められているのではなく、その年の受験者の出来具合によって合否が左右されます。この相対評価の特徴として、毎年の合格者数を一定にすることが可能です。資格保有者の調整をしたい国にとっては一番の手法です。その代わり、受験者のレベルが高いとボーダーに食い込むのが難しくなったりします。逆も然りです。さらに二次試験は先ほど述べたように、3回受験が可能なので、初めて一次試験に受かって二次試験に挑む時には、昨年若しくは一昨年に二次試験を受けた受験生も土俵に上がってきます(所謂カド番)。その中で相対評価で40%に食い込まなければ合格しないので、難易度は上がっています。ちなみに某大手資格学校の集計によれば、一次と二次を一発で通過する人は、受験者数のおおよそ6%程度になります(H28年)。
最後に範囲が広いという点ですが、センターに掲載されてある過去問を閲覧すればわかりますが、これは建築の分野自体が幅広い知識を必要としています。一次試験の学科は、計画、環境設備、法規、構造、施工の5科目に分かれて出題されており、その範囲はとても広いです。加えて建築という分野は、常に新しい技術や見解が生まれています。昔からある知識はもちろんのこと、新しい知識も蓄え続けなければ、試験に挑むことができません。二次試験の製図についても、それらがついて回ってくるので同様です。
これらの点を踏まえて難しいと言われているのかと思われます。自分でも書いてて嫌になってきました。
4.資格学校について
建築士試験を受けるにあたって、勉強をするために資格学校に通う方がほとんどだと思われます。受験者の中には独学だけで合格される方もいれば、いろんな資格学校に通って何回も受験されている方がいるのも事実です。私自身、資格学校に通ってストレートで合格しましたが、結論から言えば私は「通うべき」と思います。
少し話が逸れますが、私が中学受験のために小学生の頃に通っていた塾で、先生が話したことを今でも覚えています。確か保護者を含めた説明会の時の発言でした。
「受験生を無作為に100人集めて勉強をさせてテストを受けさせると、とある一人はほとんど何もしなくても一位を取れる。逆にとある一人は何をしても最下位のまま。それ以外の98人は、勉強してた人から順位がついている。受験者の98%が最初はみんな同じレベルなんです」
これは建築士の試験でも同じことが言えると思います。無理やり受験をさせらされている人は除いて、建築士の試験を受ける人の1%は、独学でも簡単に受かってしまうでしょう。逆にどれだけお金を注ぎ込んで多くの勉強をしても受からない人が1%はいるでしょう。今更ですがそういった人はこの記事を読む理由がないかもしれません。
しかし、残りの98%はみんなほぼ同レベルです。その中で多く勉強をした人が上位に入ります。逆に勉強をしなければ例え上位にいても必ず下位に落ちます。これを読んでいるあなたが前述の2%ならば何もいうことはありません。しかし多くの人がその98%だと思います。
話を戻すと、私が資格学校に「通うべき」と思っているのはこれが理由です。
一部を除いて多くの人は勉強をすれば上位にいけます。しかし、勉強が遅れていると一瞬で下位に落ちます。
資格学校の講義や資料はどこも充実しています。多少の差はあれど、勉強の進める順序やスピード、講師に対する質疑など、勉強をする上でプラスに働くことが多くあります。私自身、初めて資格学校で授業を受けた時、こんな速度で授業を進めるのかと思いましたが、全ての範囲を勉強し終わった時には、既に試験日が目前でした。これは資格学校に通わなければ絶対に気づかなかったことだと今でも思います。そして自分は98%の中の下の方にいることも認識できました。
こうした理由から、自分が今どのレベルにいるのかを把握するのに、資格学校はとてもいいところです。そんなわけで受験者の98%は資格学校に通うべきです。
5.合格する人と落ちる人の特徴
私が資格学校で勉強をしている時、何人かの受講生と話す機会がありましたが、受かった人もいれば、一次もしくは二次試験で落ちた人もいました。
そんな受かった人と落ちた人を見ていると、一度しか受けていない自分で少し違いが見えてました。
それは、勉強時間が確保できているか否かです。
そりゃまぁ当たり前だろうという感じですが、受かった人は当然勉強時間を多く取っています。しかし、落ちた人は総じて勉強時間が少なかった印象です。
具体的に言うと、落ちた人は全員仕事が忙しく、学校の授業にあまり出れず帰宅してから勉強できていませんでした。もちろん毎日ではありませんでしたが、少なくとも授業の小テストの成績は伸びていませんでした。
こんなの当たり前のことなんですが、毎年落ちてる人はとにかく時間に追われていました。はっきり言って、そこまで忙しくて何回も受けるのは私には絶対できません。労力と時間とお金だけが失くなります。受からなければ何も残りません。
私は忙しいことを理由に色々と言い訳をしたくなかったので、勤めている会社で資格勉強を始める際に、「今年必ず資格を取りますので、仕事を多く振らないでください」と、宣言しました。会社で一番下っ端の言う台詞じゃないです。最初こそ怪訝な顔をされましたが、最後の方は社員全員が応援してくれてました。もし落ちた時は「すいませんでした」の一言で片付けるつもりでした。それでクビになってもいいかなって感じです。同じことをしろとは言いませんが、少なくとも周りの人に真剣であることを宣言して取り組むと言う姿勢が必要だと思います。別に死にはしないので。
要するに、本気で資格を取りたいのであれば、自分の周りの環境をどうにかすることが必要です。でないと落ちます。高い確率で。無理ならばそこを辞めるか、資格自体を諦めてください。自分が普通かそれ以下であるならばそれくらいの覚悟は持っていいと思います。
6.最後に
色々と書きましたが、当たり前のことしか書いてないです。でもその当たり前のことに気づくのがあらゆることへの最短ルートなのかとも思います。建築士試験に限らず難しいことにぶち当たることも多々ありますが、何事も真剣に取り組むことだと思います。
「真剣は柄(つか)で斬れ」と言います。これは相手を切る時は「刀」ではなく、「柄」で切るように一歩前に踏み込むことだと。そうでなくては人間、臆して相手に致命傷を与えることはできません。
資格試験が自分の敵であるならば、その敵を倒すための致命傷を与えるのに、真剣になる必要があると言うことです。真剣でなくては勝利はありません。今一度、真剣になってみてはいかがでしょうか。
そして私自身がこの試験を真剣に取り組んでみた感想として、大変な試験ではあるが、難しいと感じた事はそんなにありませんでした。時間を掛けて、自分に合った勉強をしていけば誰でも取れる資格なのかなぁと感じました。
なので臆せず挑戦して欲しいと願っております。
そしてここまで読んでくださった方に、勝利があることを願っております。